当院の考えは独特で馴染みがなく分かりにくいと思います。

もう少し詳しく知ってから来院されたい方はこちらのページを参照してください。

結局のところ体内の流れをスムーズにし、元気な状態に近づけば健康に向かうとの考えなので、分かりやすく症状名を出していますが、実際は個々の症状に焦点を充てることは少ないです。

当院では滞り、すなわち不調の原因を以下の5つに分類しシンプルに考えて治療を行っています。

 

 ①上位脳    → 脳出血や脳梗塞後の痛み・しびれ・麻痺など

 ②下位脳    → 自律神経の乱れなど治りにくい症状

 ③脊髄       → 主に痛み

 ④脊髄神経 → 主にしびれ(ヘルニア、狭窄症など)

 ⑤区域性    → 怪我の後に発症(CRPSなど)



説明は ①→⑤→④→③→② の順となってます。

検査と問診で可能性の少ない①と⑤、そして④が省けるかどうか診ていきます。

殆どの原因が③と②です。


①上位脳

上位脳とは大脳を指します。

いわゆる脳梗塞や脳出血後の後遺症です。

出血や梗塞部位の反対側の手足の痛み・しびれ・麻痺による運動障害です。

障害部位によっては、手足だけではなく顔面部や体の側面のつっぱりや違和感が残ります。

 

上位脳の疾患は残念ながら症状がゼロになる可能性はかなり低いのですが、症状の軽減による生活力の向上を目指し治療を行います。


⑤区域性

これは怪我をきっかけに発生するCRPS(複合性局所疼痛症候群)という難治性の痛みのことを指します。

一般的に外傷の既往があり、初期は炎症初見があり、局部は腫れ、その後腫れが引くと黒ずんで細くなる。そして、その部分に触ると激痛が走るなどです。

 

この症状は治療により痛みが引いても、すぐに痛みが戻ることが多いです。

早期の戻りを繰り返しながら、治療を続けることで痛みの引いた時間が伸びていく傾向があります。


③脊髄神経

脊髄神経は背骨の間から出ている神経を指します。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などにより神経が圧迫されたことで発生した「しびれ」が中心です。

このしびれは軽減はしても遠絡療法で完全に取り去ることが難しいしびれです。

 

しびれには②脊髄の炎症の膨張による痺れもありますが、こちらのしびれは画像には現れませんが消失する可能性の高いしびれです。ヘルニアでもしびれの出ない方がいますが、画像診断ではヘルニアでも脊髄の炎症が膨張したことによるしびれの場合もあるので、その時は消失する可能性が高いです。手術しても改善しないのはこちらのパターンの可能性があります。

 

また帯状疱疹後神経痛(PHN)は脊髄神経が傷ついた事による激しい痛みと考えます。

こちらもCRPSのように、早期の戻りを繰り返しながら改善していく傾向があります。

 

さらに両側同時発生のしびれは、後述の下位脳症状(間脳蓄積症状)の場合もあります。

下半身の痛みやしびれは上図の流れのことが多いです。

よって裏側は進行した状態と考えます。

さらに裏側でも最初はお尻、そのあと太もも裏、ふくらはぎ、足首、足裏、そして足の指と下がれば下がるほど改善に時間を要します。

そこにしびれが加わると更に一段階悪化した状態とみます。

なるべく早期の治療をオススメします。


③脊髄

基本的に「痛み=脊髄」と考えます。

下位脳の状態が悪く脊髄の流れが悪くなった状態でのオーバーワーク、つまり活動・無理のしすぎによる脊髄の炎症圧迫で痛みが発生します。そこまで動いていなくても長時間の座位やデスクワーク、同じ姿勢での作業も脊髄の炎症圧迫につながります。

更にその姿勢不良がアトラスの炎症を引き起こし、下位脳症状から腹圧が弱まることでヘルニアなどにつながる可能性もあります。

※脊髄の状態は下位脳と関連しています。

そして遠絡ではどのライン上に痛みが出ているかで脊髄の障害部分を判定します。

 

【例】五十肩(肩関節痛)

ア)肩の前面➡胸の脊髄

イ)肩の外側➡腰の脊髄

ウ)肩の後ろ➡頚の脊髄

と治療部位が違います。

 

さらに内臓疾患でもそれぞれに対応する脊髄の高さを治療します。

そして「頚⇔腰」「下位脳⇔骨盤」の対応関係より脊髄治療も一緒に行うことがほとんどのため、下位脳治療と脊髄治療は基本ワンセットと考えています。

 

【例 五十肩(肩外側の痛み)】

  腰髄の炎症・圧迫 → ライフフローの滞り → 肩の可動制限

                       肩外側の痛み

 

  このように、肩の症状なのに治療箇所は腰の神経です

  慢性腰痛や肩の痛み(前外側)の他、かかと痛や膝の痛み

  なも治療箇所は同じと考えます



②下位脳

下位脳は大脳以外の脳、主に延髄・橋・間脳(視床・視床下部・脳下垂体)が中心です。

下位脳はアトラスの炎症やストレスなどで不安定となります。

アトラスというのは7個ある首の一番上に位置し、重い頭を支えながら生命活動を全身に伝える骨で最も障害を受けやすい場所です。 

 

アトラスの炎症→延髄や橋への炎症波及

       →血液細胞や髄液の蓄積:間脳蓄積症状

ストレス   →視床・視床下部が不安定となる

 

これにより脳からの命令・伝達機能が悪くなり様々な不調につながると考えています。  


例えば

内臓不調、両側の首肩こり、吐き気、動悸、便秘などは延髄。

顔や舌の痛み、顔面神経麻痺、めまい、耳鳴り、ドライアイ、ドライマウスなどは橋。

怠さ、不眠、パニック障害などの精神的な問題、アレルギー、月経困難症、アトピーなどは間脳。

など障害部位を分けることはできますが、結局のところすべて下位脳治療となるので、仮に上記の症状がすべてあったとしても治療範囲はほぼ一緒のため同時に治療することが可能です。

 

下位脳の症状は両側に出るので、手足の痛みやしびれが両側同時に発生した場合、それは下位脳症状の可能性があります

【例1】 冷え性(触れると冷たい)

     アトラスの炎症 → 延髄へ炎症波及 → 迷走神経障害

   → 副交感神経低下 → 相対的交感神経亢進 → 血管収縮

   → 手・足の冷え

 

     よって治療はアトラスから上の流れの改善です


 

【例2】 首肩の痛み・こり、上を向くのが辛い

       アトラスの炎症 → 延髄へ炎症波及 → 副神経障害

   → 僧帽筋・ 胸鎖乳突筋のライフフロー低下

   → 首肩の痛み・こり、首の後屈制限

 

       よって治療はアトラスから上の流れの改善です


 

【例3】 自律神経の乱れ

    アトラスの炎症 → 血液蓄積により視床(下部)を圧迫

    → 睡眠障害、倦怠感、集中力低下、頭重感、目が重い

        精神の乱れ、更年期障害(ホットフラッシュ)など

 

        よって治療はアトラスから上の流れの改善です